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旅の一滴:暮らしやすい街を求めて

筆者:杉本賢司

ポンデュガールのそばの古いホテル、手には南仏のビール

 欧州のサラリーマンの給与は日本より低い。しかし、実際には彼らの方が豊かな暮らしをしている。調べてみると、町の設計が人にやさしく暮らしやすく、ハンディのある人も自分で移動できるように町自体が作りこまれている。介護されなくても自分でできる。町の基本設計が経済性や産業ではなく、住民を重視し、休日に楽しむことができる配慮がたくさんあることに気付いた。たとえば、道路の幅が12mとすると、半分の6mが自動車、残りの半分が歩行者3mと自転車3の空間に割りあてられている。運河沿いや牧場や学校の周囲などには自然とのふれあいの場所がたくさんあり、住民が守っている。トラムの電車も車いすでも溝に入らず。木製のトラム軌道もある。

 欧州では、歴史のある旧市街をこよなく愛しており、お祭りや音楽祭、その土地の料理やお酒をしっかりと守っている。そこに行かないと遭遇することができない。したがって、日本のようなシャッター街は存在しない。町が膨張して大きくなれば、新しい建物は、旧市街の外側に配置されコアの旧市街を囲む配置になっている。

 木造の多い日本は、マンションの建設により、周囲の住民とのコミュニケーションが希薄になり、孤独化が進んでいる。縁側には将棋や花火があったが道路はアスファルトで覆われてしまい、子供たちは行き場を失っている。学校と塾とゲームばかりでいいのだろうか。ここで、本当に暮らしやすい街区には、歴史、安全、教育、福祉、環境などを評価して星5つのポイント評価を与え、暮らしやすさなども含めた不動産評価制度がほしい。みんなの町はみんながつくるものだから。

2010/10/18